町会について

Ⅰ 会長挨拶 (磯貝徹二 2020~)

 昭和29年(1954年)、私は小学校5年生の時に茨城県竜ケ崎市から転居して参りました。
 終戦間もない時でしたから、至る所に焼け跡の空き地が有り戦争の爪痕が色濃く残っていました。
 転校した雑司が谷小学校はモルタル壁の2階建て・1クラスは60人・各学年2クラス構成でしたが、ベビーブーム期の元気な子供達で溢れていました。
 あの頃は、物質的には恵まれていませんでしたが、大人にも子供にも将来への夢が有り、近隣の家庭は家族も多く、お互いに顔見知りでした。
 町会の主役は地元の元気な商店主で「運動会」、「相撲大会」、「街路樹の消毒」・・娯楽の少ない時代に活発に活動していました。「コミュニティの確かな絆」で強く結ばれて居た様に思います。

 そんな時代から50年・・・私も、私達も、私達の町も、大きく変貌しました。静かだった住宅地の「市街地化」が進み、「大型チェーン店」や「コンビニ」「マンション」が進出し、「サラリーマン」が増えました。「少子化」「高齢化」「核家族化」が進み、「価値観も多様化」しました。
 「インターネット」の爆発的な普及、「急速に進む高齢者社会」、「30年以内直下型大地震の発生確率70%の予測公表」は特筆すべき現象です。
 この様な大きな変動の中で、「町会も大きな曲がり角」に立っている様に思います。「町会はこの時代変革に順応出来ているのか?」・・・「会員の無関心、町会離れ」が言われるのも「この辺に原因が有るのではないか」と感じています。

 この様な認識に立って、南池袋二三四町会の活動を次の様に進めて参ります。
 
 町会の長い歴史の中で継承されてきた数々の行事や祭礼は「新たな工夫と改善」を加えながら、これからも大切に育成し継承して参ります。
 これらの伝統的な町会活動に加え「時代の変革に対応すべき町会の課題」を3テーマ取り上げ
その実現に努力して参ります。

 その第一のテーマは「公報機能の充実」です。
 「会員の皆様に、町会活動への関心を寄せて頂き、理解と協力を頂く」事が町会の原点ですが、残念ながら現状とは乖離が有ります。改善の第一歩として、「毎月の町会活動状況」を出来るだけ丁寧に纏め、会員の皆様にお届けする事から始めて居ります。
 
 第二のテーマは「HPの活用」です。
 社会の高度化に伴い、日常生活に役立つ情報は年を追って増加して居りますので、現状の「掲示版、回覧板」だけでは追い着きません。「HP」を既に導入している町会も有りますが、当町会でも導入作業を開始しました。「当町会の役員が独力でHPを制作し、運用出来るレベルの実現」を目標に8名のチームが熱心に作業を進めて居ります。
 「会員と町会とがインターネットの太いパイプ」で結ばれ、会員の皆様のご要望も容易に反映出来るように成ります。もっと身近な町会を実現して、「町会イベントに参加頂き、町会のボランティア活動にも気軽に参加頂ける」事を目指しています。

 第三のテーマは「高齢者への取り組み」です。
 急速に進展する高齢者社会に対し「町会では何が出来るか?何をすべきか?」。町会として取り組む初めてのテーマですので実績も経験も有りませんが、多くの関係部門と連携し、また、地元の高齢者組織である「和楽会」とも連携してこの難しい課題に取り組んで参ります。

 「南池袋二三四町会は会員の皆様の組織」です。ライフスタイルは大きく変わりましたが、「新たな絆で結ばれる南池袋二三四町会」を力を合わせて作って行きましょう。

 スローガンは「みんなで創る二三四町会!」・・・宜しくお願い致します。

Ⅱ 地域区画

南池袋二三四町会の全景。右のビルの10階までは豊島区役所(2022年6月、中川悟氏撮影)
 南池袋二三四町会の区域は南池袋2丁目から4丁目の一部で、豊島区町会連合会の第4支部に属します。詳しくは、南池袋二丁目1~10、30~40、43~49、南池袋三丁目18の一部、19~25、南池袋四丁目7~11が区域です。 4種類のマップをアンダーバーのマップから参照できます。
南池袋二三四町会地区
南池袋二三四町会掲示板
防犯カメラ
資源ごみ回収場所

Ⅲ 入会案内

 会員になると、回覧板その他の町会の情報を共有し、活動に参加できるだけでなく、企画もできます。
 入会希望者は、本HPの「お問合せ:入会希望者」に、必要事項(お名前、ご住所、お電話番号、メールアドレスど)をご記入ください。班長またはマンション担当者が、ご挨拶にうかがいます。
会員の情報は町会で管理します。会員への名簿の公表・配布はしていません。
 平成26年以降に建設した大型マンションでは、会費は管理費と一緒に引き落としをさせていただいています。家主から会費をお支払いいただいていますので、賃貸居住者は個別に申し込まなくても会員です。
 一般町会費は月200円、年間2400円です。

Ⅳ 町会の歴史

南池袋二三四町会の旗
 南池袋二三四町会は、戦後間もない1948年に「雑司ヶ谷四丁目睦会」として発足しました。1966年には町名変更に伴い「南池袋二三四町会」と改称されましたが、発足以来70年以上の長い歴史を誇っています。
 2015年には「豊島区新庁舎」が南池袋二三四町会の域内に建設されました。「地域の発展」と「随所に残る豊かな緑」に恵まれた大変素晴らしい地域です。現在、約900世帯を要する大きな町会に成長しました。
 当町会では、次に示す4分野での活動を展開しています。

Ⅴ 年間計画

*は、令和2年~4年はCOVID-19流行のため休止または変則的に実施。

  • 1月:交通障害団体保険の斡旋希望調査
  • 1月:バスツアー参加希望調査*
  • 4月:こども縁日・祭礼のスタッフ募集*
  • 8月:大鳥神社祭礼/こども縁日協賛金以来の資料配布*
  • 8月:敬老のお祝い調査
  • 9月:敬老の集い・合唱会参加希望調査*
  • 11月:新生児・新成人・新入学児童のお祝い調査
  • 11月:新年会参加希望調査*
  • 不定期  防災訓練

Ⅵ 組織と各部の活動

  1. 総務部: 総務部は町会の庶務を行うと共に、町会の円滑な運営のための職務を担う。
    • 役員会・班長会の運営 
    • 新年会の運営
    • 総会の運営
    • 役員、地区員、班長の活動費 準備
    • 新班長の推薦取りまとめ
  2. 会計部
    • 町会費の出入金及び帳簿の作成・記帳・決算書の作成
    • 祭礼の会計は別会計のため、帳簿作成・記帳・決算書の作成
  3. 衛生部
    • 毎月第二・第四水曜日の資源回収
    • 「ゴミ0運動」と「蚊とハエ撲滅運動」
      • 注:最近は、5月30日の「ゴミ0運動」を6月上旬にずらして、「蚊とハエ撲滅運動」と合同でイベント開催をしています。
    • 大鳥神社祭礼・こども縁日での区役所への届け出
  4. 婦人・厚生部
    • 「町会からのお祝い」贈呈
    • 「敬老の集い」の企画・開催
    • バス旅行の企画・開催
    • 敬老、新生児、新成人、新入学お祝い金運営
  5. 防災部
    • 豊島区主催防災訓練への参加・参加状況を町会員へ周知
    • 町会主催防災訓練の企画運営
    • 町会所有の防災備品の管理
    • その他の防災活動への参加
    • 大規模災害準備プロジェクト
  6. 交通部
    • 交通安全週間の活動
    • 区交通障害保険の募集
    • 各種行事(お祭り等)の交通整理
  7. 振興部
    • 地域住民への情報提供
    • 多様・多数の掲示物の管理(年間数十種類)
    • 「掲示板・掲示物」の管理
  8. 防犯部
    • 防犯部の活動目的: 「犯罪防止を目的とした事業」を計画し実施しています。
    • 防犯カメラの設置:2019年に町会全域を調査し12か所を設置。
    • 年末の防犯警戒強化
    • 防犯イベントへの参加:例年10月ごろに開催される「安全週間」にあわせて目白・池袋警察署主催の防犯イベントに町会代表として参加。
    • 年末年始の火の用心・夜回り:例年「12月20日~1月31日」に防災部と合同で、会員が拍子木を叩きながらそれぞれの班内を巡回し、「防火・防犯の意識の高揚」を図ります。
  9. 互助部
    • 活動の目的: 会員、会員の同居家族が逝去された際、町会としての哀悼の意を表すと共に、ご遺族のご意向があればご葬儀のお手伝い等をさせて頂きます。
    • 具体的な対応
      • 町会から代表者がお香典をお届けし、お悔やみを申し上げます。
      • ご遺族のご意向をうかがい、お手伝い等をさせて頂きます。
        1. 掲示板での「訃報、ご葬儀」広報
        2. ご葬儀の受付等のお手伝い
  10. 体育部
    • 夏休みのラジオ体操
      • 7月21日~31日の11日間、朝7時より10分間ラジオ体操を、南池袋小東通り側のピロティで行っています。
      • 7月31日の最終日には、子供と大人合わせて120名弱に参加賞をお渡ししています。
    • バス旅行の企画・運営補助
  11. ブリリアタワー担当部
    • 町会行事への参加促進(令和2年・3年度は自粛・中止)
    • 広報活動への協力
    • 各種活動案内書の配布・取りまとめ
    • 会員への町会連絡先周知
  12. C地区連絡担当
    • 南池袋二丁目C地区は、2025年に2棟の高層建築物が竣工する予定です。構想建築物は1500世帯のマンションを含みます。現在の居住者のうち2割程度は転出し、100~150名は戻ると言われています。そこで、現在の居住者である役員に、C地区に関する連絡を依頼しました。
  13. 青少年育成委員
    • 青少年育成委員会からの連絡を町会員に伝えます。青少年育成委員会は、豊島区青少年問題協議会の施策を基調として、地域社会における青少年の健全な育成を図ることを目的とした地域の自主的な組織で、区内12の地区委員会において、スポーツやレクリェーションを通じた青少年との交流や、青少年の社会参加を促す様々な活動を行っています。
  14. 地区委員
    • 町会は10地区に分けられる。地区委員は原則として各地区に1名とし、その地区内の班長との連携を緊密にし各部事業遂行に協力する。
  15. 班長
    • 班長は、班長会で審議された事項を班内会員にすみやかに連絡し各部事業遂行に協力する。

Ⅶ 行政の窓口としての活動

【防災部、総務部、役員会、班長会】
行政の窓口である「豊島区役所、公共機関」と「町会」の間で充分な意思疎通と連携を図るため、以下の活動を行っています。

  1. 「豊島区、豊島消防署、目白警察署」と「近隣13町会」との「区政連絡会議」が毎月開催されます。町会長が代表者として出席し、町会会員の日常生活に関わる行政上の重要事項・連絡事項の審議を行っています。
  2. 上記の「区政連絡会議」の結果は、当町会が毎月開催する「役員会と班長会(約30名の班長で構成)」で報告されます。各班長は、これらの重要事項に加え、当町会からの連絡・報告事項も併せ、「回覧板」等で、会員の皆様全員に広報・周知します。また、町内19か所に設置されている「掲示板」でも必要情報が広報されます。
  3. 「赤十字募金、赤い羽根募金、歳末助け合い募金」の時期には、町会として対応し、社会貢献しています。