お祭り
お祭りは、地域の安全や平和を願い、地域の守り神である氏神をお迎えするために、地域の人々が力を合わせる大切な伝統行事です。氏神に感謝し、神輿に乗って地域の様子を見てもらい、これからも地域とその住民を守ってくれるように祈願します。このお祭りは、町会の中でも特に大きな行事の一つです。
氏子区域・氏子
「氏子区域」とは、氏神が守っている地域のことで、その地域に住む人々を「氏子」と呼びます。なお、氏子区域以外に住んでいる方も、お祭りに参加することができます。
神酒所(みきしょ)
神酒所は、地域の中心に設けられ、お祭りの期間中に氏神をおもてなしする大切な場所です。三種の神器を代表する鏡や、大鳥神社の掛け軸、獅子頭、三宝に盛られた捧げもの、神酒口などが古式豊かに神酒所を飾ります。神主が執り行う「御霊入れ」の儀式によって、神が神酒所に宿り、祭りの安全と氏子の安寧を見守ります。
神輿(みこし)
神輿は、氏神が移動するための乗り物です。神主が依代を神輿の中に納め、氏神の御分霊が宿ります。町の人々に担がれて町内を巡航し、行く先々で氏子に安寧をもたらします。神輿の形は、氏神の本来の居場所である神社を模して作られています。
山車(だし)
当町会の山車は「曳き太鼓」とも呼ばれます。神輿を担げない小さな子どもたちも、大人の見守りの中で太鼓を叩きながら山車を引き、神輿と共にお祭りを盛り上げます。ちなみに、太鼓の上にいる踊り子は「移動式の舞台」を象徴しています。
神輿の掛け声
「ワッショイ ワッショイ」は、深川八幡宮をはじめとする多くの神輿の標準的な掛け声で、当町会でも使用しています。語源については、「和を背負う」が「ワッショイ」に転じたという説もあります。他にも「ソイヤ!セイヤ!」(浅草三社祭)など、全国各地でさまざまな掛け声が使われています。